壇上で挨拶するからには、着物が礼儀かと思い、頑張って着物を着ました。
と言いましても、着付けして頂いたのですが・・・
年内には自分でちゃんと着付けできるようになりたいと思います。
今年の目標の一つです。
着付して下さった70歳の方が、鮮やかな手捌きで仕上げながら言われました。
「着物はねぇ、着る人の人格まで変えてしまうものです」と。
確かに帯を締めると腹が座り、自分の中に芯が通るような気がします。
所作や、姿勢、表情、言葉使い、まで変わるのが自分でも分かります。
日本人は帯を外したことで、不安定さをかかえてしまったと聴いたことがあります。
腹が座る とはそういうことかも知れません。
帯で胴回りを固めることで、気持ちまで変わってしまうのなら
形から変えていく。
着物文化を復活させることは、とても大切だと思います。
東京オリンピックの「おもてなし」は着物で!
義務教育の中に「着付け」を取り入れて欲しいと思います。
自国の民族衣装を自分で着れないなんて、考えてみれば恥かしいことです。
着付けできる人が増えれば、呉服屋さんの景気が上がり、
着物が日常になれば、茶道、書道、花道、など「道」の付く畳文化が復活し、
琴や、三味線、日本舞踊、などの伝統芸能がより身近になり、
和ダンスや、和テイストのグッズ、扇子、手ぬぐい、髪飾り、等など・・・
見直されるものがたくさんあるはずです。
教育委員に任命されてから、公の場に立つ機会が増え、
そのような場にはなるべく着物で出席しようと、昨年、思い切って着物を新調しました。
着物も「出会い」だと思います。
高価なだけに、簡単には手が出ません。
昨年、偶然に出会ってしまった反物。
色や柄、生地、全てに惹かれてしまいました。
京都の作家さんの思いも伺い、ピンときて購入しました。
歳を重ねても、長く着れそうな色柄ですし、何といっても二人の娘がいるので
いずれ、娘たちも着てくれることを想定して作って頂きました。
来年は長女が成人式。
一緒に着物姿で出席したいと思います。