2013年2月18日月曜日

天のしずく

「天のしずく」という映画を観ました。







































食をテーマにしたドキュメンタリー映画でこんなに泣くとは思いませんでした。

会場も涙の渦でした。

上映前に、河邑厚徳監督の舞台挨拶があり、映画に込めた思いを

淡々と語ってくださいました。

いきなり「水を受け止めるのは何ですか?」という監督の問いかけ。

???

監督の答えは「土」

天から降ってくる水を受け止めるのは大地です、と。

天と地を水が繋いでいる。

命の源は水。

生まれる前に母の体内で生きていた頃は「羊水」に包まれていた。

地上に出て最初に口にするのは母の「母乳」

地球は「水の星」とも呼ばれる。

水に生かされていることを伝えたかったのだと感じました。

私も自分の著書「自分磨きは姿勢から」で、水の貴さを伝えています。

ライブでは水の結晶の写真集を使って、オリジナル曲の解説をしています。

また私のメールアドレスはmizu_arigatouです。

80歳を超える料理研究家の辰巳芳子さんを追いかけた映画ですが

その生き様から、生きていく上で何が一番大切かを教えて頂いた気がします。

人の中に愛があるのではなく、人と人の間に愛があるのだと思いました。

人を生かすのは食べ物だけれど、

肉体を維持することが目的で生きているわけではないわけで

魂を生かす食べ物が、心を育み育てるのだと思います。

食材に感謝する、その食材を生んだ太陽と大地に感謝する。

食材を育ててくださった生産者さんに感謝する

食すことは命への敬意。

他の生き物の命を頂いて、長らえている我々人間の命。

「お命、頂戴いたします」




















みなさんはこの世を去る直前に食べたいものは何ですか?

私はこの映画を観て一杯のスープを飲みたいと思いました。

天と地の恵、そして作り手の愛情がたっぷり詰まったスープ

それは同時に、大切な人が息を引き取る前に飲ませてあげたいスープでもあります。

あぁ美味しい、幸せ、大満足、ありがとう、生きてて良かったー!

その人の人生が安らかに終えられるよう

ありったけの愛と感謝を込めて、手間を掛けて、丁寧に丁寧に作ってあげたいと。

心が折れそうな時に、

そっと支えてあげられるようなスープを作ってあげられるように、

日頃からキッチンに立つ時は、食材に感謝し、食べる人の顔を思い浮かべながら

祈るようにして作りたいものです。

つい忙しさのせいにして、手抜きしてしまいがちですが、

そんな時は辰巳芳子グランマを思い出すよう心がけたいと思います。

スパイスは愛情。




















この映画、是非ひとりでも多くの方に観て頂きたいと思います。