義務教育最後の日、
生徒たちだけでなく私の4児の母ですから、
親御さんたちの心境も拝察し、
私なりにきちんとお祝いの気持ちをお伝えしたいと思い
着物で出席させて頂きました。
歳を取ると涙もろくなるのでしょうか。
卒業証書授与で、先生方が、噛み締めるように、また声を震わせて
教え子たちの名前を読み上げる姿に思わず目頭が熱くなりました。
生徒たちも、それに応えるかのように、涙をこらえているようで、
その様子から、
きっとこの3年間でいろいろな困難を乗り越えてきたに違いないと感じ取りました。
生徒たちが卒業証書を手に、体育館を退場する時
「行ってきます!」叫びました。
先生たちは目を真っ赤にしながら「行ってらっしゃい」 と。
退場していく生徒たちの後ろ姿を肩を震わせながら見送っていました。
卒業生代表挨拶の中でとても印象に残る言葉がありました。
「私達を信じてくれてありがとうございました。
投げ出すことなく、最後まで諦めず、真剣に向き合ってくれたから
私たちは変わる事が出来ました。忘れません。」 と。
とても立派でした。
大勢の父兄や来賓の前で、堂々と、自分の言葉として語っていました。
私も来賓挨拶は心を込めて申し上げました。
式が終了して、学校の外に出ると
卒業生たちを祝福するかのように、青空がどこまでの広がり、
爽やかな風が校庭を吹き抜けました。