3月29日、次女が16回目の誕生日を迎えた。
主人の告別式で、彼女は主人への手紙を遺影に向かって読んだ。
「お父さん、叱ってくれてありがとう。
家族の中で私が一番叱られました。
でもその分の思い出があります。
お父さんの娘で良かったです」
泣きじゃくりながら読んで、参列者の涙を誘った場面を忘れない。
あれから3年3ヶ月。
当時中学1年生だった次女も高校2年生。
誕生日にiPhoneを買ってあげた。
16年前に彼女を出産した事が、まるで夢のように感じられた。