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主人はつくづく自宅で終えられて良かったと思う。最後の息をした場所に、迷い猫がまどろんでいる。
最近うちに居座ってしまった。
一体どこからやってきたのだろう。
なぜ、ここにいるのだろう。
今では、家族の中心的存在で、それぞれの心を読みながら、さりげなく寄り添ってくれる。
年齢的にもとかく家族バラバラに行動してしまいがちだが、この猫がいることで
例えば長女がピアノを弾くと、そばに来て観客になる。
次女は猫をトトと呼んで、猫と同じ声を出しながら可愛がる。
末っ子は家の中では一番下なのに、なこの前ではお兄ちゃんになる
うたた寝する長女の隣で同じように眠る