2011年6月26日日曜日

No13 オキシトシン

『皮膚は第3の脳』

小さい時にたくさん触れられて愛されて育った子供は、自分が必要とされて来たことを認識し、そのことが、《肌の記憶》として残るのだそうです。

触れられた子にも、触れたママにも"オキシトシン”が分泌されると、体の成長を促したりリラックス出来たり「社会脳」と言われる部分に働きかけるんだそうです。

*「社会脳」:人を信頼したり、絆を深めるといった人の相互作用などに機能する脳の部分

嬉しい時に頭をなでてくれた。

泣いている時に抱きしめてくれた。

言葉がなくても心がふっと和むのはそんな時。

子供も・・・大人だって!

触れてもらえれば心が嬉しくなります。

私が亡き主人を思い出し、ふと「お父さんにもう一度触ってみたいなぁ~」とつぶやくと、末っ子が側にやってきて、

「いると思えばいるよ!」と

頬擦りしてくれました。

この9歳の次男は私に甘えているようで、実は甘える事で私を上手に癒してくれています。

私の心理状態をよく感じ取ってくれて、

「今夜はお母さんと一緒に寝たいなぁ」とか

「マッサージしてあげようか?」とか

いきなり「お母さんタイム~!」と言いながら抱き着いてきたり

黙って私の膝の上に座ったり

忙しそうにしていると、「お母さん、その前に・・・」と言いながら両手を広げて私を見上げるんです。

私もつい思わず手を休め、抱き上げてしまいます。

抱いてあげているのに、抱かれているような感覚。不思議です。

幼い頃から、彼と手をつないだだけで、その小さな掌からどぉ~っと愛情が流れ込んで来るのを感じていました。

四人とも完全母乳で育てましたが、末っ子の特権でしょうか、彼に対しては4歳の誕生日まで母乳を与えていました。

味も栄養もない状態だったと思いますが、授乳タイムは互いの精神安定剤の役目がありました。

特に四人目ともなると、上の三人から、おもちゃの様に触られたり、かわいがられたりして、愛されました。

我が家では天使の役割を果たしてくれています。

スキンシップが大事だという実感があります。

体に触れながら、心にも触れているのでしょう。

『オキシトシン』

『オキシトシン!』

『オキシトシン!!』

たくさん分泌されるように、たくさん"タッチ”しましょう!

大人同士でも、誤解されない程度にハグしたり、握手したりして、スキンシップをしましょう。

日本人は奥ゆかしい民族性か、抱擁が苦手のようですが・・・

私は視聴者の方や、ファンの方、初めてお会いする方と握手する時は、なるべく両手で握手するようにしています。

以前、てんつくマンの講演会場で素敵な女性グループに出会いました。

淡いピンク色のお揃いTシャツを着たべビーセラピストの会・『れでぃばーど』の皆さんです。

愛に溢れたママさん達の集まりです。

そこで私はたっぷり肩や腕をマッサージして貰いました。

ちょうどその時、私は辛い出来事があり、いつになく心が沈んでいましたので、救われる思いがしました。

時に、人は言葉よりも、触れてもらうだけで満たされてしまうことがあるんですよね

ひと肌が恋しい時は、素直に触れてみましょう