日高市のシンボル、巾着田で開催されました。
昨年は初めて雨に当たり、泣く泣く中止しましたが、
今年は2年分を取り戻すかのような、晴れ渡る青空の下で行う事が出来ました。
時折、
吹き抜ける
秋の風も
また心地よく
風に揺れる
畑のコスモスや、
水車小屋の
水音、
ゆるやかに
横たわる
日和田山、
そして
盛りだくさんの演奏プログラム。
何より、
お客様方の満足げなお顔・・・
何だか全てに感謝したくなるような一日でした。
いつもはトリを飾っている小江戸ジャズクラスターのビックバンドがオープニングを飾り
威勢よくスタート。
●続いて、藤岡だんさんの洗練されたクラシックギターで客席はぐっと引き込まれ
●平均年齢60歳のフォークギターグループ「コットンフィールドダートバンド」の皆さんの
息がぴったりの歌。
このバンドはネイチャーコンサートには欠かせないグループです。
巾着田ののどかな雰囲気にぴったりの、ほのぼのとした歌声で、
聴いていてとてもしっくりくるんです。
力の抜け具合、いい意味での脱力感、4人のハーモニー、ギターの音色
巾着田だからこそ、このバンドの良さが活きる!
そんな感じです。
●そして飛び入り出演のタキユウヤさんとワカさん。
タキユウヤさんはシンガーソングライターとして、250曲以上作曲してきたとのこと。
当日は、カバー曲ではなく神田川とビギンの歌を歌いました。
●続いては、音大卒の方々で構成されるパステル音楽館のクラシック。
15年以上の歴史を持つ本格派グループです。
●それから、ネイチャーコンサートのスパイス的な役割を担う、落語。
今年は、工事屋現場さんに出演頂きました。
野外で聴く落語はまた開放感があって、お客様の反応も良かったです。
トリはモンゴル人の馬頭琴奏者、エルデンダライさん。
遮るものがない、草原を思わせるような巾着田で聴く馬頭琴の音は格別でした。
馬が草原を走っている映像が、浮かんで来るようでした。
エルデンダライさんは、無表情で面白い話を連発する方で、
最初、何処で笑っていいものか戸惑っていたお客様達も、
後半は手を叩いて笑っていました。
“次は回想曲を演奏します。海の昆布ではありませんから。”とか・・・
回想と海藻をかける辺り、日本人より日本語を面白く操っていらっしゃいます。
そして最後は
お客様と共に
「故郷」を歌いました。
“昨年の震災から
1年半以上が過ぎて今なお
生まれ育った故郷を追われ
帰ることが出来ず、
もどかしい想いを
抱えていらっしゃる方々が
大勢いらっしゃいます。
一刻も早い復興を祈りながら
、最後に皆さんで故郷を歌い、届けましょう。”
と呼びかけ、馬頭琴とギターの伴奏に合わせ、皆さんに歌って頂きました。
お陰様で、お客様からのカンパもたくさん頂きました。
遠くに見える薄紫は全部コスモスです。
花と、風と、空と、太陽が味方してくれた第9回ネイチャーコンサートでした。