2012年10月22日月曜日

No11・晴れ渡る青空の下で

10月20日 第9回ネイチャーコンサートが

日高市のシンボル、巾着田で開催されました。

昨年は初めて雨に当たり、泣く泣く中止しましたが、

今年は2年分を取り戻すかのような、晴れ渡る青空の下で行う事が出来ました。


時折、

吹き抜ける

秋の風も

また心地よく

風に揺れる

畑のコスモスや、

水車小屋の

水音、

ゆるやかに

横たわる

日和田山、

そして

盛りだくさんの演奏プログラム。

何より、

お客様方の満足げなお顔・・・

何だか全てに感謝したくなるような一日でした。

いつもはトリを飾っている小江戸ジャズクラスターのビックバンドがオープニングを飾り
威勢よくスタート。

●続いて、藤岡だんさんの洗練されたクラシックギターで客席はぐっと引き込まれ



●平均年齢60歳のフォークギターグループ「コットンフィールドダートバンド」の皆さんの

息がぴったりの歌。
このバンドはネイチャーコンサートには欠かせないグループです。

巾着田ののどかな雰囲気にぴったりの、ほのぼのとした歌声で、

聴いていてとてもしっくりくるんです。

力の抜け具合、いい意味での脱力感、4人のハーモニー、ギターの音色

巾着田だからこそ、このバンドの良さが活きる!

そんな感じです。

●そして飛び入り出演のタキユウヤさんとワカさん。
タキユウヤさんはシンガーソングライターとして、250曲以上作曲してきたとのこと。

当日は、カバー曲ではなく神田川とビギンの歌を歌いました。

●続いては、音大卒の方々で構成されるパステル音楽館のクラシック。

15年以上の歴史を持つ本格派グループです。

●それから、ネイチャーコンサートのスパイス的な役割を担う、落語。

今年は、工事屋現場さんに出演頂きました。

野外で聴く落語はまた開放感があって、お客様の反応も良かったです。

トリはモンゴル人の馬頭琴奏者、エルデンダライさん。
遮るものがない、草原を思わせるような巾着田で聴く馬頭琴の音は格別でした。

馬が草原を走っている映像が、浮かんで来るようでした。

エルデンダライさんは、無表情で面白い話を連発する方で、

最初、何処で笑っていいものか戸惑っていたお客様達も、

後半は手を叩いて笑っていました。

“次は回想曲を演奏します。海の昆布ではありませんから。”とか・・・

回想と海藻をかける辺り、日本人より日本語を面白く操っていらっしゃいます。

 そして最後は

お客様と共に

「故郷」を歌いました。

“昨年の震災から

1年半以上が過ぎて今なお

生まれ育った故郷を追われ

帰ることが出来ず、

もどかしい想いを

抱えていらっしゃる方々が

大勢いらっしゃいます。

一刻も早い復興を祈りながら

、最後に皆さんで故郷を歌い、届けましょう。”

と呼びかけ、馬頭琴とギターの伴奏に合わせ、皆さんに歌って頂きました。

お陰様で、お客様からのカンパもたくさん頂きました。
来年は記念すべき10回目なので、節目にふさわしいプログラムを企画しようと思います。
遠くに見える薄紫は全部コスモスです。

花と、風と、空と、太陽が味方してくれた第9回ネイチャーコンサートでした。