初めて陸前高田市内に入り、その現状に「嘘ならいいのに・・・」と
感じてしまった。
何故か 「ごめんなさい」 しか 言葉が出て来ない。
陸前高田市役所市民体育館
ここに避難された方々はほとんど津波に流されてしまった・・・
避難所はもっと高台にあったのに。
ここは避難所ではなかった。
見上げて驚いた。「 こんな 高さまで・・・」
あっという間の出来事だったのだろう。
散乱する瓦礫の中に花束があった。
捧げた人は遺族だろうか、
立派なお数珠。亡くなった人に祈りをささげる為の数珠が・・・
この持ち主は亡くなってしまったのだろうか。
灰色の瓦礫の中で、千羽鶴がひときわ目を引く。
折った人の思いは届いただろうか・・・
レンタカー、中にはビニール傘が。
乗車客は逃げ延びることが出来たのだろうか・・・
長いこと、海底に沈んでいたようだ
至る所に貝殻がくっついていた。
ここは当時、一番賑やかだった町の中心部。
何事も無かったかの様に、光輝く太陽に手を合わせたくなった。
それでも日は登る。