次男の通う小学校で、2分の1成人式が行われました。
10才になる小学4年生が毎年3学期の授業参観で行う取組です
集まった保護者の皆さんに、歌と踊りの披露をしました。
八王子の学校では、このような行事はありませんでしたし、
「2分の1成人式」という言葉さえ聞いた事がありませんでした。
10歳の時点で、それぞれが描く将来の夢を、父兄の前で一人一人が語ります。
今、中1の長男は当時
「お父さんのような科学者になりたいです」と語りました。
嬉しかった。本当に嬉しかった・・・
ただの「科学者」 ではなく 「お父さんのような」 と前置きしてくれたから。
私は主人を尊敬していましたので、尊敬する主人を、息子が目指したいと語ってくれたのは有難かった。
それなのに・・・、
その年の暮れ、主人は天国に逝ってしまいました。
長男のダメージはとても大きかったのを覚えています。
寂しく辛い日々を懸命に耐えていた。痛々しいほどに。
その小さな肩を震わせながら“お父さんに会いたい”と泣いていました。
でも告別式の時、彼が読んだ主人への手紙の中で
とても前向きな言葉がありました。
“お父さんに教えて貰いたい事がいっぱいあったけど、大丈夫です。
自分で色んな人に会いに行って教えて貰います。”と
10歳で大きな試練を乗り越えなくてはならなかった分けですが
それほど、彼は強いという事です。
立ちはだかる壁は、その人の器に合わせた高さで現われると言いますから。
“へぇ~!”、驚きました。
でも彼の描く絵には希望を感じさせてくれるパワーがある様に思います。
彼が本当にその夢を目指すのなら、応援してあげたいと思います。
てんつくマンが、よく「ドリームキラー」になってはいけないといいます。
“なれるわけがないでしょう?”とか
“世の中は甘くないのよ!”とか
“才能がないと無理よぉ~”とか
自分の常識で子供の人生を決めてしまってはならないと。
それぞれに目指したい理由があるわけで、
大切なのは
何を目指したいかではなく
何故、それを目指したいのか
動機をみてあげるべきですね。
親が子供に言うべきは 「 あなたなら大丈夫。私はあなたを信じてるから 」
この一言だけでいいんだと、てんつくマンは言います。
私が逆に自分の親にそう言われたら、怖いものなしです。
自分を産んでくれた人が自信を持ってその言葉を言ってくれたら、
それが大きな支えになります。
“大丈夫、大丈夫だから。君ならやれる。だって私の子だから”
まずはこの言葉を伝える私自身が自分に自信を持って生きて行かねばと思います。
“お母さんにそう言われてもなぁ~”なぁんてことを言われてしまったら・・・
がっかりですよね
でも、“主人の血が流れている子供達だから大丈夫”という思いがあります。
実は、子供と向き合う上で、それが私の中では大きいんです。
あの世とこの世、両面から一緒に子育てしていけたらと思います。
それにしても、この10年で子供達は成長しました。
10年前、次男はまだ歩けなかったんですから。
長男も、次女も、幼稚園児です。
私はこの10年でどれだけ成長したんですかね?
10歳のこの子達が、10年後20歳になった頃、
私もそれなりに成長していたいと思います。
外見は変わらず、でも、中身は深く。