2013年1月2日水曜日

その人は言った

その人は言った。

「君が4児の母で、子供たちへの愛情があるからまだ救われる。」と

「それがなかったら薄っぺらな人間だね。」

それまで

「4児の母に見えませんね」 と言われ褒め言葉として受け止めていた。

だが、その人は初めから私を4児の母として見てくれた。

その人は言った。

「君の周りには裕子さんって何でも出来て凄いね~、なんて褒めてくれる人が

いっぱいいるんだろうけど、いつまでそこに安住してるわけ?」

「居心地のいい所にいて、どうやって成長するの?」と。

その人は言った。

「セミナーとか、ワークショップとか 講演会とか、お金を払って人の話を聴いて
どれだけ身になるの?」

「俺と一緒にいる方がよほど成長するのに」と。

その人は言った。

「君は内容もないくせに、私はこんなに頑張っているの~ってアピールしていて呆れるよ」

その人は、会った事もない私の4人の子供達について、

性格や、彼らの悩みまで言い当てた。

何故わかってしまうのか質問した。

するとその人は答えた。

「ただ君を感じているだけ。」

はっ?驚いている私に

「普通ですけど。何か問題でも?」と、無表情で問いかけてきた。

子供の話をすると

「子供達をいっぱい愛してごらん?俺が君を愛するように・・」

そして言った。

「子供達が問題なんじゃない。君が変われば子供達は放っておいても変わるさ」

「まず君が満たされること。

俺が君を包み込むように、君も自分を包み込むように愛してご覧!」

また、こんなことまで言った。

「亡き主人なんて言葉を使って、悲劇のヒロインぶってるところが幼稚なんだよね」

「位牌と共に生きれば?」

これまでの人生をけちょんけちょんに否定された。

きついジャッジを下され、ダメ出しの連続・・・

なのに凹まない、落ち込まない、

根底に愛を感じたから。

本気で私に向き合ってくれたから。

「君の3年後が楽しみだなぁ。素敵な女性になるんだろうなぁ~」

しみじみと、そう言った。

「新しい年、新しい私で出発したい」と言うと

カメラを向けてくれた。
























元旦のフェイスブックでプロフィール写真を変えると、

200人近くの「いいね」を頂いた。



















人は失恋をすると髪を切ると言うけれど、

私は新しい人と寄り添う為に髪を切った。

似合う似合わないは関係ない。

過去を断捨離したかった。

髪を切り落とすことで、私の気持ちを表明したつもりだったが、

その人は言った。

「それって独りよがりな愛し方だよね」

またダメ出しされた。

でも傷つかない。

確かにこれまで、私の周りの人たちはノージャッジ。

だが「裕子さんは十分頑張っているよ」と言われても、腑に落ちなかった。

「まだまだこんなもんじゃない!」と思っていたから。

「今のままの君でいいんだよ」と言われても納得出来なかった。

「このままの自分で終わりたくない」と思っていたから。

だから、言って欲しかったんだと思う。

「そのままの自分で終わっていいの?」と問いかけられて、

その人に付いて行きたいと思った。

「年下のあなたに人生を教わるなんてね・・・」と言うと

「肉体の年齢なんて関係ないから。魂レベルが違うんだよ」と答えた。

「私たちはどうして出会ったんだろう?」と 尋ねると

「ビルドアップ、互の魂と、ご先祖さん達が動いたんだろうね」 と、

間髪入れず答えた。

年賀状には、「一緒に成長していこうね」と書かれてあった。