2013年12月4日水曜日

日高市青少年の主張大会2013

今年も「日高市青少年の主張大会」の審査時間、歌わせて頂きました。

一曲目は「この道」

北原白秋、作詞  山田耕筰、作曲 の解説を交え、

私のオリジナルピアノ伴奏で歌いました。

2曲目は今年作曲した新曲「空を見上げてごらん」

最近のライブでは必ず歌っています。

最後は「高麗鍋仲間の歌」

これは今年の夏に開催された『おやさいのうた替え歌全国歌合戦』で優勝した歌で

表彰式で歌手の田代美代子さんから授与されたトロフィーと共に歌いました。

実は「高麗鍋ダンサーズ」と呼ばれるグループが結成したこともあり、

この日は9名のメンバーがステージの前で踊りを披露して下さいました。

お揃いのTシャツ姿で元気に踊って下さいました。

高麗鍋は食べてよし、踊ってよし、歌ってよし、日高市を盛り上げる健康鍋です。


また今回は、私が今撮っているドキュメンタリー映画の紹介もさせて頂きました。

生きる と 死ぬ この漢字二文字を合体させて何と読むでしょう?と

会場に問いかけました。

このような字は存在しないのですが、もしこの字にフリガナをつけるとしたら

皆さんは何と読みますか?

これまで沢山の方が応えてくださいました。

生きる、人生、一生、繰り返し、堺、今、旅、輪廻、繰り返し、墓、生死、ここ、、、、

私はこれを「いきたい」と読みます。


「生」の下にカタカナの「タ」と「ヒ」が並んでいるので生きタヒ、

昔の平仮名で読むといきたひ=いきたい

これが私の映画のタイトルです。
今年も背中から亡き主人の視線を感じながら歌いました。

早いものであの日から4年。

4年前の「青少年の主張大会」本番の日の明け方、
家で闘病生活をしていた主人の様態が急変し、救急車で運ばれた。
医師たちに“もう助かる見込みがない”と残酷な「死」の告知をされ、
気絶しそうになるが、私は医者に寿命を決められてたまるか!と
意識のない主人を病院に残し、この舞台に歌いに来た。
主人の生還を信じ、それだけを思い描き
祈るように、 すがるように、 叫ぶように ピアノに向かった。

“死んでしまうかも知れない・・・”
押し寄せる不安や恐怖に押し潰されそうになる中、
初めて子共を授かった時の喜びの気持ちを綴ったオリジナル曲を歌った。
周りのスタッフ、観客の誰にも気付かれないように
満面の笑みを浮かべて精一杯歌った。
「神様に届きますように」と心で泣きながら。

ギリギリの状態で歌いきり、集中治療室に戻り、主人に報告をした。
「ちゃんと歌って来たよ」と。
主人は意識を取り戻し、
「それは良かった、頑張ったね」と笑ってくれた。

それから17日後、住み慣れた家に戻り、最後の呼吸を終えた。

あの長い長い一日から4年。
今では病んだ肉体から解放され、あちらとこちらを自由に行き来しながら
生前よりも忙しくミッションを果たそうと動きまくっている。
日高市青少年の主張大会は、私にとって命日と同じくらい忘れられない日。

人の命の重さを実感した日

本当の夫婦になれた日

魂レベルで一体となれた日

この会場のピアノはあの時の私の胸のうちを記憶してくれているようで、
本番前、気持ちを込めて磨きました。

“今日もよろしくね”とエネルギーを送りながら。