9月18日(日)
飯能市民会館にて、カリスマ講師・原田隆史さんの講演会が開催されました。
まだ51歳とは思えない、貫録がありました。
会場には、制服姿・坊主頭の男子生徒達がたくさんいました。
中学校や高校の野球部と思われますが、真剣にメモを取りながら、
聴講している学生もいました。
しかし、ちょっとざわつくと、“おい、そこ! 真面目に聴けっ!!” と
指を差すのです。
“今日は日曜日だ。休日にも関わらず、君達をここまで引率してきて下さった先生方の思いを無駄にするな!”
と、けっこう厳しい口調で言いました。
指導者としての、あるべき姿を学んだわけですが、
それは、親として、また経営者として、何より一人の人間として
どうあるべきかを示してくれる内容でした。
『 目的一番、目標二番、』
目標を定めるだけでは足りないんです。
その目標は何の為に?
なぜ、そこを目指したいの?
それが曖昧だと、目標も達成できない。
そして目標を設定する時、それまでの自分を基準にして決めてしまいがち。
これまで**だったから、きっと**位ならやれるはず・・・
過去を見て判断すると、過去を超える事は出来ないんですよね。
過去は無視。
未来の自分が、今の自分を見て、どうすべきかを決定する。
要するに未来から見て、今の自分は何をすべきかを考えるんです。
スケジュール帳に人との約束を記入するように、
「自分との約束」も、書く。
出来るだけ具体的に書く。
文字数が多ければ多いほどいい。
実は、私もそれに近い事をしていたように思います。
私は司会や歌の仕事でステージに立つ機会が多いので、
まず会場のイメージ、ステージ衣装、靴やアクセサリー、メイクの系統、MCの内容まで、
なるべく細かくシュミレーションして、本番に臨みます。
イメージトレーニングをきちんとした分だけ、落ち着いて出来ます。
準備力は自分でつけるしかありません。
中学校教師、20年の中で体得した内容が深いんです。
まるで学園ドラマのような・・・
そんな荒れた学校が、この日本にあるの?と疑いたくなるような現実。
でも そのように荒れ果てた学校を、短期間で優秀な学校に甦らせたり、
陸上競技全国1位を連続13年へと導いたり。
理想の学校像、教師像を確立するまでの過程を聴いていて
命がけで、児童に向き合ってきたのだと、感じました。
教科書「を」教えるのではなく、教科書「で」教える
教師は教科書を通して、教科の専門的な知識を教えるだけではなく、
その背後にある教訓をも伝え、
子供達の心を育てる事が出来るのだと。
子供達の将来を考えるからこそ、そして、
教師という仕事に社会的責任を感じているからこそ
妥協せずに頑張ってこられたのだと、胸打たれました。
たくさんの本を出版されていますが、読んでいて
営利を求めて執筆活動をされているわけではないのだと感じました。
必死で世の中を良くしたいと考えていらっしゃるのが伝わって来ます。
日本の将来は教育力にかかっているようです。
混乱の時代だからこそ、今一度、
子供をどんな大人に育てたいのか、どんな人生を歩んで欲しいのか、
その子供達が過ごすこの国をどういう国にしたいのか
学校任せではいけないと実感します。
やはり地域にも関心を貰わないと。
そして何より家庭での教育。
私も四児の母として責任重大です。
原田講師が、具体的にどうすれば良いのかを教えて下さいました。
三つあります。
どれも些細なことです。
“えぇ、たったそれだけぇ?”という印象があるかも知れませんが・・・
1・時間を守る
2・掃除をする
3・感謝の言葉を言う
親や教師が率先して実践して見せる事が大事なんですね。
モンスターペアレントという言葉を、よく耳にしますが
実際に以前、長男のクラスで
“何もそこまで、担任を責めなくたってぇ~”と、
苦しくなるような場面に出くわした事がありました。
教師たちのウツとか、登校拒否もあります。
教育委員になって知った事実もあります。
『教師受難の時代』ではなく、
今こそ『教育の時代』、だと思います。
会場に来ていた教職員の方々は勇気を頂けた事でしょう。
私は日高市教育委員として講演会に参加したわけではありませんが、
会場に、日高市の教員が見受けられなかったのが残念でした。
受験生をかかえた私にとって、偏差値とか、進学率とか
数字にばかり目を向けてしまいがちですが、
目に見えない教育、心の教育を、きちんとする方が大事だと
この本を読んで感じました。
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