9月24日(土) 高麗川小学校の運動会が行われました。
台風15号の去った後で、天気に恵まれました。
先週の中学校の体育祭とはまた、がらっと雰囲気が違って
とにかく、可愛らしい。
走っても、転んでも、踊っても、叫んでも、
全ての行動に、思わず笑みがこぼれてしまいます。
限界に挑戦する小さな勇士達に、ずっと拍手を送ってました。
5,6年生たちの組体操は、毎年テーマが違います。
今年のテーマは『 立ち上がる力 』
私は、涙もろいのでしょうか・・・・
組体操を見ていてこみ上げて来てしまいました。
演技の途中、いきなり激しい落雷の音がして
音がする度に、ばたばたと子供達が倒れていくのです。
倒れ伏して動かなくなってしまった子供達が
グラウンドのあちらこちらに散らばっている・・・
その光景が、な なっ 何だか まるで・・・
胸が締め付けられそうになったのは私だけでしょうか?
しばらくすると、一人ゆっくり立ち上がり、
倒れたままの仲間に手を差出し、
その手を掴んでまた一人が立ち上がり
最後に全員が起き上がり
そして慎重に、でも、確実に人間ピラミッドを築いたのです
最後はグラウンドの中央に全員が結集して
円陣を組んで、空に向かって、力強く拳を振り上げました。
どんな気持ちで臨んだのか、児童達に聞いてみたいと思いました。
組体操だけで、これ程の表現ができるなんて素晴らしいです。
復興目指して、精一杯生きている方々に届けて差し上げたいと思いました。
小学4年生は、毎年沖縄のエイサーを踊る事になっているとの事。
今日は4番目の子がエイサーを踊りましたので、私にとっては今回で4度目のエイサーでした。
でも、今年のエイサーはこれまでとは少し趣が違いました。
実は4年生の先生達と、今年最初の保護者会の時に、個人的に話をしたのです。
ここ日高市が5年後、2016年に高麗郡建郡から1300年を迎えるわけで
せっかくそのような、歴史と文化がある場所で暮らしているのだから
沖縄もいいけれど、この土地ならではの、カラーを出せないかという内容でした。
それで私は、韓国ドラマ『チャングム』のサントラ盤CDを4年生の先生方に貸出し、
韓国の民族舞踊について少しアドバイスをしました。
今日、4年生のエイサーの仕上がりを見て、またまた感動してしまいました。
エイサーの途中で、突然『チャングム』のテーマ曲に変わり、
大移動して、配列も、大きく変化し、ウェイブが現われたのです。
主人にも見せてあげたかった・・・
高麗人参を通して、韓国と縁りの深い日高の町起しをしたいと
夫婦揃って、市長室で、大沢市長に告げた事を思い出しました。
八王子から、日高に引っ越して来た当時、NHKでは
『 チャングム 』が放送されていました。
主人は、高麗人参博士として世界的な評価を受けていましたので
例えばNHKの番組で高麗人参を扱う場合、主人が監修を任されていました。
めったにドラマなど見ない主人も、高麗人参が登場するシーンの多かった
『 チャングム 』は真剣に見ていました。
私がサントラ盤を購入すると、
主人は車の中では必ず聞いていました。
おかげで 我が家の子供達は韓国語を覚えてしまいました。
そんな思い出いっぱいの曲が、高麗川小学校の運動場の隅々にまで響き渡り
未来を託すべき子供達が、その曲に合わせて元気よく踊っているではありませんか!
心が震えました。
“お父さん、観て観てぇ~!ついにここまで来たよぉ~!”
1300年を迎える2016年には、「日高産・高麗人参」を高麗神社に献上したいと
語っていました。
そして『高麗王人参』と名付ける事も決めていました。
今、栽培を任せている方々の手によって大切に育てられています。
それにしても、今日は最初の一歩を踏み出せた気がします。
こうやって地元の子供達が、高麗郡建郡1300年を意識し、
体を使って表現していくようになれば、大人たちの意識も変わってくるように思います。
運動会の後、そのまま主人のお墓詣りに行って来ました。
主人の血が一番多く流れていそうな長女は
明日から北海道に修学旅行に出かけるので
“行って来ます”のご挨拶も兼ねて。
そして、私が手を合わせていると、*恒例の黄色い蝶が
どこからともなく、ひらひらと飛んで来て
しばらく私の周りを舞いながら、また去って行きました。
長女はその様子を見ながら
“あっ、お父さんだ” と当たり前のようにつぶやきました。
(*黄色い蝶=バックナンバー ;8月No10)
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