2012年7月25日水曜日

No17・オーストラリア

次女のオーストラリア・ホームスティの出発式に参加しました。

高校から15名が参加します。

英語が苦手な彼女が、何故に行きたいと決心したのかしらと
不思議に思っていましたが

彼女の性格が幸いしたようで、

“お母さん、日本語が全く通用しないなんて、凄くな~い?!”

と、それはそれは、ワクワクした表情で言うんです。

“英語が苦手なのにどうやってコミュニケーションを取るの?”

“はぁ?何とかなるよ!”と自信たっぷり。

次女のオーストラリア行きについて長女に相談すると

“行かせてやれば?あの人の事だから行かせなかったら一生文句言うかもよ。”
と一言。

費用が掛かる事についても相談すると、何とまぁ前向きに、

“これがきっかけで、英語が好きになって、英語で稼げるようになるかも知れないじゃん!”と。

高3の長女は、私にとっては第2の夫の様で、彼女はいつも単刀直入に答えてくれるので

私もついつい頼ってしまっています。

この約1か月、私の体調がすぐれずにいると、

何処がどんな風に調子が悪いのかを聴いて来て、

食欲が無いこと、汗をかかないこと、全身の発疹が引かないこと、

首から上の浮腫みがひどいこと、等々答えると

彼女なりのアドバイスもくれましたが

結局のところ何と判断したと思いますか?

“若くないって事だよ。”

ガ、ガーン・・・

“更年期なんじゃない?”

そ、そうです。ごもっとも・・・

もう返す言葉が有りません。

思わず笑ってしまいました。

本当に心強い存在です。

と、話は外れましたが、次女は今、頭がオーストラリアでいっぱいの様で、

はたから見ていて、羨ましくなるくらい活き活きしています。

オーストリアに行くに当たって、具体的に様々な準備が必要で、

例えばパスポートを申請する為の書類の作成にしても、写真を撮りに行くとか

戸籍謄本を用意するとか、

記入事項一つとっても、あれこれ考えたり、調べたりしなければならず、

パスポートを受け取るだけでも社会勉強が出来た分けです。

また向こうは冬なので、現地の気候を調べて、冬用の衣類をそろえたり、

色々なケースをシュミレーションしながら、持ち物を選択したり、

もちろん英語の勉強にも身が入ります。

だいぶ成長したように思います。

私はなるべく手を貸さず、彼女が自分一人で用意できるようにしているのですが

成田空港まで見送りに行くと言うと、

“なんで付いて来るの?交通費も時間もかかるのに。来なくていいよ!”と。

突き放されてしまいました。

15歳の夏、家族と離れて、オーストラリアで暮らす彼女に、

いったいどんなギフトがあるのでしょう。

既に、たくさんのギフトを受け取っているように思いますが

本人は気が付いてるでしょうか?

出発式では、校長先生や引率の先生方からの挨拶がありましたが、

やはり、内容は「積極性」。遠慮は禁物。

察して欲しいなんて黙りこくっていたら何も通じない。

そして笑顔。

確かに笑顔は英語以上に世界共通性が大きいと思います。

色々な体験談などを聞きながら、私も15歳に返って、海外に出るという経験をしたいと

思ってしまいました。

若いうちは金を払ってでも苦労をしろ!と言いますが、

若く体力のあるうちに、たくさんの経験を積むって、本当に財産になりますよね。

世界は広い。それを今からでも体感したいと思います。

今、都内に週に3回は出ていますが、そこでたくさんの出会いがあり、

発見、学び、共感、感動があり、絆が生れ、

そこからどんどん可能性が広がり、互いが互いの夢に関わりつつ、夢実現に向けて

驚くほどのスピードで進んでいくのを感じます。

ワクワクするのは、本人の勝手ですから、どうせ一度きりの人生ならば、

たくさんのワクワクを経験した方が得な気がします。

人は必ず死ぬのだから不安を抱えて生きる人生より、ワクワクを抱えて生きる人生の方が

いいに決まっている!

しかもいつ終わるのか分からない人生。

それを考えると、次女が英語の成績を全く気にしないで、英語圏で暮らしてみたいと

決断したのは正解だったと思います。

不安よりも可能性にフォーカス出来ているわけですから。

成田へはご要望通り、見送りに行かず家から送り出す事にしました。

15歳の夏、一生忘れられない夏となることでしょう。