「おおかみこどもの雨と雪」
本当にお勧めの映画です。
子育て中の母親はもちろん、これから結婚する人達
個人的には将来を模索している学生さん達にも観て欲しいと思います。
おおかみ男と人間の女性から生まれてきたお姉ちゃん「雪」と弟「雨」が、
それぞれの生きる道を見つけて行くストーリー、
並行して、二人を育てる母親「花」の育児哲学の一貫性。
考えて見れば、男と女が出会って結婚して子供がうまれる分けですが
人間同士と言えど、男女は肉体的にも精神的にも構造が違う。
それぞれの生い立ちも全く違う、
性格が全く違う、専門分野、得意分野が全く違う、
体格が違う、顔つきが違う、好きな食べ物が違う、・・・
違う者同士。
そこから、新たに生まれた命は、既に両方の血を受け継いでいます。
おおかみと人間の夫婦程の違いは無いにしても
人間同士のペアに例えられると思いませんか?
おおかみ男と人間の花・両者から生まれた子供達は
おおかみとして生きるも良し
人間として生きるも良し
花は、その選択をあくまでも子供自身に任せようとします。
どちらを選んでも後悔のないように、自分に出来る精一杯を尽くします。
きっと親の成すべき事はそういう事なんだと思います。
自分の価値観で、子供の将来を決めない
子供に決めさせる。
そんな母親に育てられた子供達も、自分はどう生きたいのかを真剣に考え、
10歳の「雨」はおおかみとして生きる事を決意し、花の前から去って行きます。
息子を手放した「花」は立派です。
子供を信じ切る母親の強さを感じました。
子供も道を決める時は、親の意見を鵜呑みにしない。
自分の願う道と、願う理由をはっきりさせておけば
そんなにぶれないと思います。
自分が、いったい何がしたいのか、何をすると魂が喜ぶか、
それをしている自分を想像してわくわくするかしないか、
そこをしっかり見つめて行くべきなんでしょう
亡き夫が、夢の中で「花」に言います。
“立派に育て上げてくれてありがとう” と。
素敵ですね。
私はまだまだです。
天国の主人は私の子育てをどう思っているのかしら?
生きていたらどんな子育てをしていたかしら?
それにしても
この私を母親として選んでくれた4人の子供達に感謝しています。