東京・中目黒のプラザにて、
「日本女性の美しい身のこなし」と題して
礼法講師・森日和さんのお話会がありました。
本当に参加して良かったと感謝しています。
実践編として、和室のマナー、美しいお箸の使い方、美しい茶菓の頂き方等々・・
初めて知る事も多く、刺激的な時間となりました。
まずもって、日和さんが美しい!
そのたたずまいが、ため息が出るほど美しい・・・
一つ一つの仕草やお顔の表情を、うっとり眺めておりました。
それで目が合うと、同性ではありますが、もうドキドキしてしまい、
思わず視線をそらしてしまいました。
日本の礼法は全て「相手の為にある」というお話に、心打たれました。
具体的な例も挙げて下さり
日本文化、精神性に改めて誇りを持てた瞬間でもありました。
まずは相手の事を考え、自分の身の振舞い方を考える。
つまり相手への感謝で自分をいっぱいにすると、自ずと動きが決まってくる。
という分けなんです。
日本式のお辞儀は9種類もあるんだそうです。
神仏へのお辞儀も学びましたが、なるほど~と思いました。
お懐紙の使い方を知って、私も持ち歩きたいと思った次第です。
茶菓子を頂く時に、皿のようにも使えますが、
口を拭いたり、残った茶菓を持ち帰る時にも、またとっさのメモとしても使えます。
懐に忍ばせておく紙だから、お懐紙(おかいし)。
良いですね。
来た時よりも美しく、という精神で、ごみは必ず持ち帰る。
またお箸は箸の先1.5cmしか使わないんだそうです。
なので、箸置きに箸を置く時も箸全体の2割くらいを先に出すとの事。
汚れた部分が箸置きに着かないように置く
割りばしが入った紙を折って箸置きを作りました。
御茶碗を先に持つか、箸を先に持つか
答えはお茶碗です。
こぼしてしまわないように、先に茶碗を持つんだそうです。
それも実は相手の為なんですね。
歩くとき、座る時、立ち上がる時、向きを変える時、部屋に入る時・・・
全て、最小限の動きにまとめるのは
相手の空間を邪魔しないという精神なんです。
如何にこじんまりと、そして静かに動くかを究めていく感じです。
そしてその作法をわざとらしく行わない。
さりげなく、どこまでも自然に、当たり前のように、
マナーというものは、相手に気付かれないようにするんだそうで、
相手に知れたら、それはマナーとは言いませんとおっしゃっていました。
日和さんの口調があまりにも静かで、優しさに溢れていて、ゆったりとしていたので
私はとんでもない質問をしてしまいました。
“先生はイライラしたり、怒ったり、切れたりする事はないんですか?”と
“以前はよくありましたよ。でも変わりました。今はあまりございません”
それはもう、なんとも言えない笑顔でお答えくださいました。
一目でファンになってしまいました。
私も和服が似合う女性になりたいと思います。