2013年4月3日水曜日

富士山

富士市に住む友人が新築祝いを兼ねて、私のライブを主催してくれた。

新幹線で新富士に到着。

いつも、埼玉県から遥か彼方に見える富士山が、目の前にそびえ立ち、

思わず両手を合わせてしまった。

霊山と呼ばれる理由が分かるような気がする。

























私は富士山の女神と呼ばれる「木花開耶姫」に以前から心惹かれてきた。

今回は余り時間がなく、

木花開耶姫を祀った「富士山本宮浅間大社」の近くを通り過ぎただけだったが、
富士山に向かってずっと「木花開耶姫」の名前を唱えていた。

私は日頃からピアノの上に「木花開耶姫」の絵を置き、

パワーを頂きながら曲を作る。

























私の憧れの女神さま。

木花開耶姫は非常に美しい女神で、その美しさを見初めたニニギノミコトと結ばれるのだが

あらぬ疑いをかけられ、自らの潔白を証明するために火中で無事に出産する。

このように木花開耶姫は美しいだけではなく、

力強く自己表現をする創造のエネルギーを持っている。

そして「最高のパワーは自然体の自分自身から生まれる」 と伝えている。

友人の桂子さんは、私と同じ4児の母であり、私より一年遅れてご主人を亡くされている。

痛みを共有できる大切な友人だ。

知り合ってまだ一年も経っていないのだが、深い所での結びつきを感じ

静岡と埼玉の距離を超えて付き合っている。

彼女が色々と案内してくれた。

音止めの滝、


白糸の滝

工事中で近くまで行けなかったが、パワースポットと呼ばれ、

写真にはよくオーブが映るらしい。


山の中はさすがに桜はまだ咲いていなかったが、

梅の花が美しかった。
























鏡富士と呼ばれる、湖に映る富士山を見たかったのだが、あいにくの曇り。

うっすらと、まるで幻のように富士山が見えた。

次回はお目にかかれるだろうと期待が膨らんだ。

今回の私のライブにお越しくださった方々は全員女性だった。

親子3代で来てくださった方がいて嬉しく思った。

またずっと泣きながら聴いてくださった方がいらっしゃって

後から知ったことなのだが、お母様を亡くしたばかりだったようで

私の歌を自分に照らし合わせて聴いておられたのだろうと、

有り難く思った。

時に悲しみは歌によって癒される。

だからこそ人の悲しみや痛みにそっと寄り添える歌を作っていきたい。

その人の心の中で歌い続けていたい。

ヒット曲を狙って曲作りをしているわけではないので

こんな風に、涙を流して聴いてもらえると

その時点でそれは私の曲ではなく、その人のものになると思う。

とても温かい時間だった。