2014年3月24日月曜日

長男・義務教育終了


あっという間、というより 長かった。

色々あったから。

来月から長男は高校生。

主人のお墓参りに行く途中いつも通っていた高等学校に、縁あって通うこととなった。

主人が亡くなった後、一番ダメージが大きかったのが長男。

10歳の少年の、その小さな胸の奥に、私も立ち入ることの出来ないほどの深い悲しみがあった。

火葬の前日「お父さんを燃やしちゃうの?」としくしく泣いた。

壊れてしまうのでは、と、私も心配したが

遺骨を拾いながら、勝ち誇ったように言った

「ざまぁみろ!ガンも燃えちゃった、これでお父さんもう苦しくないね」

驚いた。何か吹っ切れたんだろう。

亡くなって1ヶ月ほど経って、近所の方が長男に声をかけて下さった

「子供は親を選んで生まれて来る」と。

それがまた一つ彼を強くした。

ある日、思い切って長男に尋ねてみた。

「優太はもう大丈夫?」

すると、視線を外らしながらも彼は言った。

「お母さん、あのさ、子供って親を選んで生まれて来るんだって。

お父さんは早く死んじゃったけど、早く死ぬお父さんを選んだのは僕なんだ

自分でそう決めたんだからしょうがない。

あのお父さんで良かったって思う」と。

あぁ~、大丈夫。こうやって乗り越えて行くんだ。

10歳にして与えられた試練。

だが、それを乗り越えられると信じて、彼自信が自分に課した試練。

それほど彼は強い魂を持っていると、信じたい。

いつでも見方になってあげよう。

名前の如く「優しい太郎」:優太

私が疲れて居間で横になっていると

「こんな所で寝てないで、ベッドで寝たら?」などと声をかけてくれる。

時には黙って布団をかけてくれる。
背が低くいのに、バスケットボール部で3年間、体を鍛えた。

クラスでも一番背が低い。

だけど私は「小さな巨人」と呼ぶ。

彼の優しさは私が一番知っている。

主人が亡くなってから、私がアクセル全開で走り続けてきたから

ゆっくり話し合う時間も取れないまま来てしまった。

色々と相談したいこともあっただろうに・・・

ゴメンネ。

「子は親を選んで生まれて来る」

こんな私を母として選んでくれた。

私の元に生まれて来てくれた。

主人を亡くす私の人生を承知で、寄り添うために生まれてきてくれた。

ありがとう。

卒業おめでとう。