2011年11月20日日曜日

No18・研究発表会

11月11日(金)

日高市武蔵台小学校で研究発表会が行われました。

私は日高市教育委員として、武蔵台小学校が担当校なので来賓として

出席しました。

野口校長先生の案内で、3学年の公開授業を拝見しました。

科目は生活科・総合学習

1年生は来年入学してくる年長さん達に贈る為、

3年生は2年生に伝える為、

6年生は幅広く人に報告する為

それぞれ授業に取り組んでいた分けですが、

私はその姿勢がとても大事だと思いました。

自分の成績アップの為に勉強するのではなく、

誰かの為、何かの為、と思う事で取り組み方が違ってくると思います。

何かしら、役立てて貰いたい。喜んで貰いたい。

その為に学ぶ、自分で調べる。工夫を凝らす。

伝える対象がはっきりすればするほど、積極的になれると思います。

そして、思いやりの心も育つと思います。

相手を知る為に観察力も磨かれていくことでしょう。

動機が利他的であれば、途中で投げ出すこともなくなるでしょう

そんな感想を、校長室で述べました。

生活科、総合学習の授業だからこそできやすい内容ですが、

算数、国語等も、そんな動機づけで取り組んでみたら、

学力向上に反映しないものでしょうか・・・。

全体会で教育委員として壇上で挨拶させて頂きましたが

私は教育畑の人間ではありませんので、子育て中の保護者の立場で

一言申し上げました。

ちょうど11月11日でしたので、3・11から8か月過ぎた事を最初に話し、

教室で学んだ「知識」を、「知恵」に変えていけるような

生きる力を育てていって欲しいと。

こんな時代だからこそ、子供達が賢く生きていける様にサポートしてあげて欲しいと

教室だけで終わらない学び、“家に返ったら確かめてみよう!”と

学校の外に広がっていく学びを期待します。というような事を話したつもりですが

何せ、教職員の方々に向かっての挨拶は初めての事でしたから

いつになく緊張してしまい、どれほど伝えられたか分かりません。

公開授業を観させて頂いてから直ぐの感想ですから、原稿も何もなく、

感じたままを、思いつくまま言葉にしましたら、まとまりがなくなってしまい

失礼をしました。

でも私自身、とても勉強になりました。

続いての講演会は

「これからの生活科、総合的な学習の時間の学習の在り方」

と題して、共栄大学教育学部教授・若手三喜雄先生から賜りました。

印象に残った言葉がいくつかあります。

【より良き社会を作り出せる力が、学力の本質である。

人間は利他性を持った生き物である。そのようにプログラムされている。】

【聡明とは、相手の気持ちを考えられる人の事を言う】

優しい笑顔と、穏やかな口調で話されましたので、すっかり癒されてしまいました。

それでも、はっとさせられることがありました。

より良き社会を作る為の学びかぁ~

自分の子供に対して、成績順位を上げる為に勉強させているような気がして

反省させられました。

すぐにぶれてしまいます。

気を付けないと・・・・

“社会貢献できる子供に育てたい”という原点に返るきっかけを与えられました。