2011年11月11日金曜日

No9・作家・執行草舟

11月9日

池袋のスタジオでレコーディング終了後、池袋駅近くにある

スタッフお勧めの蕎麦屋さんで昼食をとりました。

そば処『中村』
地下にあって、店内はとても落ち着いた空間でした。

蕎麦稲荷、初めて食べました。ちょっと驚き。

シャキシャキのレンコン入り、さっぱりしていて、美味しかったです。

甘味は別腹。


私はここでお腹だけでなく、心も満たされてしまいました。

こちらの店長さんと女将さんに勧められたのは

お店のメニューだけでなく、書籍です。

執行草舟(しぎょうそうしゅう)の 『生くる』 と 『友よ』 (講談社)

この書籍に関する資料をたくさん手渡して下さいました。、

早速、帰りの電車の中で目を通しました。

資料を読むだけで、ドキドキしてしまいました。

響いた言葉を抜粋してご紹介いたします。

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生きるとは大きな視点で眺めれば、何かを他の誰かから受け取り

それを他の誰かに受け渡す事

言葉、習慣、価値観、仕事の技術、教養、芸事・・・

私たちの人生を形造るものは全て

自分より先んじて生きてきた他の誰かから受け取ったものだ

それをまた他の誰かに受け渡す

この連鎖を『恩』と呼ぶ

恩を感じ、その恩に報いる。恩を貫く。

人間の命の在り方がそこにある。


生きるとは燃焼する事

運命とは 「運ばれる命」 または「命が運ぶ」 と書く。

「動くもの」 と 「動かざるもの」 の組み合わせとなっている。

動くものの基本は、生命と時間だと言えるのではないか

動かざる者は何か?

それは誕生前から現在までの自分の過去の全てとなる。

運命の「命」は生きる命ではなく、宿命の「命」。

宇宙現象を見ても分かる通り、動かざるものの周辺を動くものが回るのだから

動かざるものの方が中心になる。

個人に還元して言えばこの動かざるものを宿命と呼ぶ。

動かざるものを深く心の底に意識し、そして肯定する事だけが大切なのだ。

そしてその事によって初めて動くものを論ずる事が出来る。


「古人の跡を求めず、古人の求めたる所を求めよ」 (空海)


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これらの言葉は

今の私だからこそ、響いたに違いありません。

本との出会いも、人との出会いも、出来事との出会いも、別れも

絶好のタイミングでやってくると、よく分かります。

たまたま、連れて行って頂いた、初めてのお店で、初めての方から

手渡された、宝。

私の肥やしになる事は間違いない、その言葉の数々。

有難い事です。

初対面の私に、よくぞ手渡して下さったと心から感謝してます。

そば屋のご夫妻も嬉しそうにしていらっしゃいました。

また、池袋に行く機会があったら、訪ねてみたいと思います。

引き合わせて下さった神様に感謝。