高麗神社にて、採燈護摩供が盛大に行われました。
いつもの高麗神社の空気とはまた違って、気持ちがシャキッとするような緊張感がありました。
想像以上の参拝客の数に圧倒されました。
皆さん、それぞれの思いを胸に、その場にいらしたのでしょう。
厳かな雰囲気の中、いろいろな儀式が進められました。
修験道の方々が参道を行進して来ました。
我らが高麗神社60代目の宮司も、堂々と入場。
続いて、聖護院門跡の門主・宮城泰年先生のご登場。
高麗宮司の所作は、いつ見ましても、美しい限りです。
実は昨年 主人の一周忌は神道の形を取って、納骨の儀式も
高麗宮司にお願い致しました。
四方に矢を放ちました。
さぁ、間もなく火が移されます。
いよいよ、火が入りました。
煙が立ち込めて来ました。
たちまち、煙は広がって・・・・
風向きによって、煙はまるで生き物のようにゆらゆらとうねりながら
高く高く、天に向かって登って行きます。
土台の中はぼうぼうと燃え上がっており、
邪気を燃やし尽くす勢いを感じました。
この間、修験者の皆さんはひたすら「大般若経」を唱えていました。
私も手を合わせ唱えておりました。
さすがに灰が大量に舞い降りて来て
私も灰かぶりの状態でいましたら
後ろから
“あらあら、せっかくの良い女が台無しだわねぇ~”
という声がして振り向きますと、
見知らぬ女性が私の頭や洋服に振りかぶった灰を払って下さいました。
私が、“この灰で清めて頂きますから、このままで大丈夫です”
と言いますと、
“これぞ誇り高き女ね!”と・・・
お分かりですか?
灰を被った女=ホコリまみれの女=ホコリ高き女
目が合って、互いに笑いました。
火が消えて、全ての儀式が終わると、何だかすっきりしました。
と言うより
明日は今日よりいい日にしよう、したい、する、して見せる!
という前向きな気持ちを与えられた様な気が致しました。
高麗宮司の締めのお言葉が印象的でした。
祈りとは共に心合わせる事で、大きな力になると。
皆さん、今こそ共に祈りましょう。
心合わせて、
災害に負けない日本の底力を示しましょう。