2011年10月6日木曜日

No5・講演「中学生の性」

10月6日(木)

日高市高麗川公民館にて、高麗川中学校PTA主催の講演会が行われました。

テーマ:中学生の性

講師:安達倭雅子(わかこ)先生

    [電話子供110番の相談員として20年近く、ご活躍されていた方です。]


まずは、高麗川中学校長から一言、ご挨拶。

家庭教育の大切さを話されました。

そして、このような場で得た学びを広げて行って欲しいと。



続いて安達先生の講話


驚くべき事実に驚きました。

現在、出来ちゃった婚は50%なんだそうです。

性教育を曖昧にしている事で、「命」そのものまで曖昧になってしまっている

という現状。

同じ「せい」でも、『生』は尊くて、『性』はいやらしい

という感覚。

そのバランスの悪さがゆがんだ性教育の元にある。

自分の命はどうやって手に入れたのか

そのからくりをきちんと知る事の大切さを熱く語って下さいました。

『性』について、どこか 下半身の話として捉えてしまいがちですが

命の元として、角度を変えて見ると、

きちんとした性教育は、自己肯定につながるとの事。

「私」という存在はこの世に初めて現れた。

100年過ぎても、二度と現われない。

かけがえのない存在。

そしてその、かけがえのない私は、実は私以外の存在が

数えきれない程、関わって

ようやく誕生した奇跡的な存在であるという発想。

「私」も「あなた」もかけがえのない存在であるという実感。

困難に出会って、あとひと踏ん張り!とか、あと一頑張り!

という時に、

物凄い確率で生まれてきた自分であると知っていると、強い。

私が私になる為には、私以外の人の存在がどれだけ必要だったか・・・

決して自分一人の命ではない

そして、

私だけでなく、あなたもかけがえのない存在である

相手の命も貴い

軽く扱って良い命なんてない

ところが今は

相手の人権を徹底的に潰す事で、自分を優位に立たせる

容赦なく人をいじめる

人を大切に思えない人間が自分を大切に出来ない

自分を大切に思えない人が、他人を大切に出来るわけがない

まず、自分の命が如何に尊いかを理解する事

自己肯定

「私は、世の中に役立つ人間です!!」

子供に対して

「あなたは将来、世の中に役立つ人間になります!」

と、自身を持っていってあげられるように

親自身が確立する。

無責任な大人になるなと・・・

『性』について語り合えない家庭は、ろくな家族じゃない

とまで話してました。

一番大切な部分を省いてきてしまったのかも知れません。

学校教育も、「進学」が重要視されているような気がします。

授かった命をどう扱うか

命と性について考える時間をたっぷり取れたらいいですが

これは学校任せではなく

家庭の中でも出来る事ですから

今更ですが、日常の中で心がけて行きたいと思います。


参加人数が少なかったのが残念でした。


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