2011年10月30日日曜日

No26・私の聖地

日高市のシンボル山、日和田山。

主人が余命を宣告されてから、二人でよく登った山です。

山道には思い出が溢れていて、今も登る度に

あの時の会話が蘇えって来ます。

二人だけの二人にしか分からない、奥の深い話。

前世での話、未来の話、人生哲学、宇宙について、

イエス様、空海、・・・

また、日高市に越してきた意味や、今後の日高市に至るまで、

それまで話したことの無いような内容にふれ、実に多くを語り合いました。

このベンチでこんな話、この木の前でこんな話、この岩に座ってこんな話、

全部、全部 記憶してます。

私の細胞に沁み込んでいる感じです。

互いを見つめ合うのではなく、

肩を並べて、同じ方向を見つめて歩いた大切な日々。

余命を宣告されてから、亡くなるまでの3か月

体は確実にフェイドアウトしていく中で、

魂は、物凄い勢いで磨かれて行きました。

その悟りに満ちた日々を共に過ごせたのは

私にとっては、何物にも代えがたい宝です。

今、そんな私の為に一緒に日和田山に登ってくれる友達がいます。

出逢いとは不思議なものですね。

必要な時に必要な人と出会うようになっているようです。

生前の主人を知らないはずなのに

まるで主人の気持ちを代弁するように、寄り添ってくれる

大切な友達です。

私の体操の生徒さんです。

彼女はポットにアツアツの味噌汁を入れて持ってきてくれます。

私は、ちょっと工夫したおむすびを持参します。

見晴らしのいい場所で、休憩します。

スカイツリー、東京タワー、池袋サンシャイン、都庁ビル・・・

そして富士山がはっきり姿を見せる事もあります。

自然はいいです。

山は本然であろうとする。

本然の状態から離れてしまった人間が山に入ると、

山全体が、波動が合わないそのものを本然に返そうとエネルギーを送る

コンクリートではなく、土や、岩、木々の根っこを踏みしめるだけで

足の裏から、相当のエネルギーが入ってくるのが分かります。

山の澄んだ空気を吸うと、自分の肺だけでなく、

体の隅々まで浄化されていくような感覚があります。

だから山を下りる時はごく自然に、“ありがとうございました”と

お礼を言いたくなります。

是非、日和田山に登ってみて下さい

男坂と女坂の二通りのルートがありますが

初心者の方は女坂をお勧めします。

我が家の子供達は男坂で登り降りします。

日和田山は我が家の子供達にとっても、

主人との思い出が詰まった大切な聖地です。

ある意味、遺骨のある墓よりも主人を近くに感じさせてくれる場所です。

ずいぶんと大きなお墓ですが・・・・

でも、山の様に不動な心を持った主人でしたから。

そして誰でも登れる優しい傾斜は

主人の懐の広さにも通じます。

日高市に住んでいながら、一度も登った事が無いという方

地元の山の神様にご挨拶に行くつもりで登ってみて下さい。

山登りは健康にも良いですから。

そして是非、感想等お聞かせ下さいませ。

寒くなる前にどうぞ。

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