2012年3月18日日曜日

No14・中学卒業式

3月15日(木)

次女の中学校の卒業式がありました。

私は、教育委員として、娘の学校とは違う学校に来賓として挨拶をしに行きました。

なので、娘の卒業証書授与の場面は見ることが出来ませんでしたが、

ある意味、新鮮でした。

よその学校の卒業式に出席する事で、客観的に娘の卒業を受け止める事が出来たように思います


私は挨拶の中で、昨年の震災で約1200の親を失った世帯が出来たことを話しました。

働き手を失った母子家庭

家庭を守る母親を失った父子家庭

両方を失った家庭

過酷な状況にあっても、日本人一人一人が心と力を合わせ、一歩一歩ではありますが

前に進んでいるという事。

今この時ほど「絆」や「故郷」を大切さを感じられる事は無いということ

これからの社会は大きな変化が予想されます。

その中を生き抜いていく為に、心がけて欲しい事を3つ

『志』を持ち続けて欲しいと。

例え、3歩進んで2歩下がる事があっても、また、ちょっと立ち止まることがあっても、

目標を見失わないで欲しいと。

そして『和』

力を貸してあげたり、貸して貰ったりする中で、協力しあうことの大切さを感じて欲しいと。

最後に活力の『活』。

主体性の大切さを伝えました。

そこで、私の座右の銘 「動けば変わる」 を送り、意欲的に生きて欲しいと話しました。


卒業生代表の挨拶は、とても立派でした。

“お父さん、お母さん、素直になれなくて、反発してしまう事もあったけれど

本当は、感謝しています。”

父兄の皆さんだけでなく校長先生をはじめとする先生方も、

涙をぬぐって聞いておられました。

卒業生が歌った 「仰げば尊し」 には、泣かされました。

私の子供の頃は「 蛍の光 」も歌っていましたが時代は変わったのですね。

森山直太郎の「さくら」は心せまるものがありました。

特に女子生徒が、涙をぽろぽろとこぼしながら、肩を震わせて歌っているのです。

思わず貰い泣きしてしまいました。

自分の思いを、歌詞に託して歌うと、こんなにも響くものか・・・と

54人の卒業生が卒業証書を受け取ると3年生は退場。


無事に終わりました。

10年後の彼らに会ってみたいです。

校長室で出された、さくらの花の湯

美しくて 飲むのがもったいないと感じてしまう

学校側の配慮を感じました。

卒業式は良いですね。

ある意味、入学式より印象深いです。

初めまして の先生方、クラスメイト、環境で迎える式は

何だかよくわからないまま終わりますが、

共に、切磋琢磨しながら過ごしてきた仲間や、お世話になった先生方

想い出の詰まった校舎と分かれを告げる卒業式は

心に残ります。

我が子の他に、こうして卒業式に出席出来て、感動の場面に出逢える事

また、お祝いの言葉を来賓として伝えられる事

有難く思います。