2012年7月29日日曜日

No20・おおかみこどもの雨と雪

7月29日

長女、次男と、次男の友達2人を連れて映画を観に行きました。

タイトルは「おおかみこどもの雨と雪」

知人にハンカチは必需品と聞いていたので、泣く覚悟は出来ていました。

主人公の花が、夫に先立たれ、一人で子供二人を育てていく姿は

私自身の人生と重なるところがあり、息を飲んでしまいました。

花が夫の遺体を発見した場面では、私自身の記憶がよみがえって来てしまい

ちょっと苦しかったです。と、次の瞬間

息子は大丈夫だろうか・・・

気になって隣で観ていた10歳の息子の様子を見ました。

少し硬い表情をしていました。

ドラマでもドキュメンタリー番組でも、病にかかった人が家族を置いて死んでしまうシーンは、

子供達にとっては、未だにきついらしく、途中でテレビを消してしまいます。

それにしても、奥の深い映画でした。

子供達と一緒に観れて良かったです。

何故に、今、このタイミングでこの映画に出会ったのだろう、、、と思います。

映画の主人公は花ではありますが、その子供達、雨と雪の一人立ちがテーマでもあります。

昨日、オーストラリアに向かう次女の後ろ姿を、

不安よりも、晴れ晴れした気持ちで見送った自分を発見しました。

次男は宿泊学習から帰宅し、親元から離れて一晩過ごしただけで

ちょっと成長したようですし

長女は大学受験に備えオープンキャンパスに出かけ、

そこで将来の行くべき道を真剣に考えたそうです。

長男は珍しく風邪を引いてしまい、高熱を出したものの、一刻も早く復活したいがゆえに

自分であれこれ考えて、水分を補給したり、うがいを繰り返したり、ひたすら寝たり


それぞれ4人ともそれなりに、自分で考え、自分で行動を起こすようになりました。

いつの間にか、大きくなって・・・


長男がこの度の高熱でうなされている時にある夢を見たそうです。

“ 一昨日の夜、お父さんに会ったんだ.。”と言うんです。

私は驚いて “ 会った? ” と聞き直すと

“夢じゃなかった。本当にお父さんがいたんだ。” と言うので、何事かと思いました。

主人が息子の左耳にささやいたそうです。

“お父さんが、3つのお願いがあるって言ってた”

  “な~に?”

“教えない。”

  “じゃー、お母さんが当ててみせようか!”

私にはわかっていましたので。

  “もっと真剣に勉強しなさい”

  “本を読みなさい”

当たりました。最後は “お母さんを助けてあげて!でしょう?”

本当に3つとも当たりました。

長男も驚いていましたが・・・


この1週間、主人がとても近くに感じられるんです。

何故か主人の髪の毛の感触が妙に蘇えってきて・・・

結婚生活を始めてから、主人は一度も床屋に行った事がなく、

私がいつもカットしていました。

最後は病室でカットしました。

17年間の結婚生活の中で、何度カットしたことか・・・

その硬さや、量、癖毛、等々、私の指先に記憶されています。


最近、息子達の髪の毛を切ったからでしょうか?

お盆が近いからでしょうか?


今日の映画で、花が亡くなった主人と夢の中で再会するシーンがあり

思わず涙がこぼれ落ちてしまいました。

“全部知ってるよ、ずっと見ていたから。”と言われた花が

夫の胸の中でほっとするシーン。

もしかして、今回主人が映画館に導いてくれたのかも知れませんね。

花の子育ては素晴らしい!

花のように、子供の気持ちや考えを尊重してあげられる母親になりたいと

つくづく思います。

「子供が自分で選択できるように、全てはその為に、」

花の子育ては一貫しています。

私も子供に自分の考え方を押し付けないように

子供の人生をただただ、愛を持って見守りたいと思いました。

まずは子供をとことん信頼する事ですね。


オオカミとして生きて行く決心をした10歳の息子「雨」が立派なオオカミの姿になって

花の前から勢いよく去って行くラストシーンで、花はオオカミの遠吠えを聞き、

別れの悲しみを超え、涙を流しながらも、微笑みます。

「雨」と同じ年の10歳の次男は、そんな花の笑みが理解できなかったらしく

“なんであそこで笑うの?”と尋ねてきました。

私は答えました。

“雨の遠吠えを聞いて、あの子ならもう大丈夫って安心したんじゃないかな?”

“えぇ?俺は10歳だけど無理。”

長女が一言

“オオカミの10歳と人間の10歳はと違うんだからね”

そして今夜は、一緒に映画を観た息子の友達2人が我が家に泊まっています。

10歳の少年3人集まって、夜中まで、語り合えるってワクワクしますよね

今日の映画の感想でも話題に出ると嬉しいのですが。