2012年7月10日火曜日

No9・森日和さん

7月8日(日)

東京・中目黒のプラザにて、

「日本女性の美しい身のこなし」と題して

礼法講師・森日和さんのお話会がありました。

主催者が私の友人でしたので、参加させて頂きましたが、とても為になる内容で

本当に参加して良かったと感謝しています。

実践編として、和室のマナー、美しいお箸の使い方、美しい茶菓の頂き方等々・・

初めて知る事も多く、刺激的な時間となりました。

まずもって、日和さんが美しい!

そのたたずまいが、ため息が出るほど美しい・・・

一つ一つの仕草やお顔の表情を、うっとり眺めておりました。

それで目が合うと、同性ではありますが、もうドキドキしてしまい、

思わず視線をそらしてしまいました。

日本の礼法は全て「相手の為にある」というお話に、心打たれました。

具体的な例も挙げて下さり

日本文化、精神性に改めて誇りを持てた瞬間でもありました。

まずは相手の事を考え、自分の身の振舞い方を考える。

つまり相手への感謝で自分をいっぱいにすると、自ずと動きが決まってくる。

という分けなんです。

日本式のお辞儀は9種類もあるんだそうです。

神仏へのお辞儀も学びましたが、なるほど~と思いました。

お懐紙の使い方を知って、私も持ち歩きたいと思った次第です。



茶菓子を頂く時に、皿のようにも使えますが、

口を拭いたり、残った茶菓を持ち帰る時にも、またとっさのメモとしても使えます。

懐に忍ばせておく紙だから、お懐紙(おかいし)。

良いですね。

来た時よりも美しく、という精神で、ごみは必ず持ち帰る。

またお箸は箸の先1.5cmしか使わないんだそうです。

なので、箸置きに箸を置く時も箸全体の2割くらいを先に出すとの事。















汚れた部分が箸置きに着かないように置く

割りばしが入った紙を折って箸置きを作りました。

御茶碗を先に持つか、箸を先に持つか

答えはお茶碗です。

こぼしてしまわないように、先に茶碗を持つんだそうです。

それも実は相手の為なんですね。

歩くとき、座る時、立ち上がる時、向きを変える時、部屋に入る時・・・

全て、最小限の動きにまとめるのは

相手の空間を邪魔しないという精神なんです。

如何にこじんまりと、そして静かに動くかを究めていく感じです。

そしてその作法をわざとらしく行わない。

さりげなく、どこまでも自然に、当たり前のように、

マナーというものは、相手に気付かれないようにするんだそうで、

相手に知れたら、それはマナーとは言いませんとおっしゃっていました。

日和さんの口調があまりにも静かで、優しさに溢れていて、ゆったりとしていたので

私はとんでもない質問をしてしまいました。

“先生はイライラしたり、怒ったり、切れたりする事はないんですか?”と

“以前はよくありましたよ。でも変わりました。今はあまりございません”

それはもう、なんとも言えない笑顔でお答えくださいました。

一目でファンになってしまいました。

私も和服が似合う女性になりたいと思います。